百日紅は植えてはいけないって聞いたことありませんか?
私も庭造りをしていると、この話をよく耳にするんです。
確かに百日紅には縁起が悪いという噂があったり、実際に植えて後悔したという声もあるのは事実。
でも、理由やデメリット、リスクを正しく知識として理解していれば、そんなに怖がる必要はないんですよ。
まず最初に要点だけをまとめると……
- 百日紅を植えてはいけないと言われる理由の多くは科学的根拠のない迷信
- 実害があるとすれば管理面での問題がほとんど
- 適切な育て方をすれば美しい花を長期間楽しめる魅力的な庭木
- 植える場所と品種選びが成功のカギ
「でも、やっぱり縁起が気になる…」って思ってませんか?
でもご安心を。
この記事では、同じ悩みを持つ方の体験談や、実践的な対策方法をたくさん紹介していきますよ。
私も実際に百日紅を育てた経験があるんですが、正しい知識があれば全然問題ないんです。
それじゃあ、具体的な理由と対策方法を見ていきましょう。
後悔する人も?百日紅を植えてはいけない5つの理由
百日紅を植えて後悔する理由は、主に以下の5つに分けられます。
- 縁起が悪いとされる迷信や言い伝え
- 管理が大変で手に負えなくなる実害
- 病害虫の被害リスク
- 近隣トラブルの可能性
- 安全面での懸念
それぞれ詳しく見ていきましょうね。
理由1:縁起が悪いとされる迷信や言い伝え
百日紅を植えてはいけないと言われる最大の理由は、実は科学的根拠のない迷信なんです。
私の近所のTさんも、お義母さんから

サルスベリなんて縁起の悪い木を植えるもんじゃない
って言われて困ってました。
でも、具体的にどんな迷信があるのか知っておくと、対策も立てやすいですよね。
「すべる」という名前の連想
和名の「サルスベリ」に含まれる「すべる」という言葉が、以下のような悪いイメージと結びつけられることがあります。
- 受験に落ちる(滑る)
- 運気が滑り落ちる
- 商売が滑る
- 人間関係が滑る
特に受験生がいる家庭では、この理由で植えるのを避ける方もいらっしゃいます。
つるつるした樹皮への不安
百日紅の特徴的なつるつるした幹について、以下のような迷信が語り継がれています。
- 人肌のようで不気味
- 人の精気を吸い取る
- 風水的に運気を下げる
でも実際は、この滑らかな樹皮こそが百日紅の魅力の一つなんですけどね。
寺院や墓地のイメージ
百日紅は寺院や墓地によく植えられているため、以下のようなネガティブなイメージが付いてしまいました。
- 死を連想させる
- 未練や執着の象徴
- 家庭の庭木としてふさわしくない
確かに寺院でよく見かけますが、それは百日紅が丈夫で美しいから選ばれているだけなんです。
理由2:管理が大変で手に負えなくなる実害
百日紅を植えて実際に後悔する理由として最も多いのが、管理面での問題です。
私の知り合いのMさんも、「こんなに大きくなるなんて思わなかった」って嘆いてました。
予想以上の成長スピード
百日紅の成長に関する問題点は以下の通りです。
- 剪定をしないと最大10mまで成長する
- 枝が横にも広がりやすい
- 成長が早く、年2回は剪定が必要になることも
- 大型化すると素人では剪定が困難
特に狭い庭に植えてしまうと、家や隣家の日当たりを遮ってしまうリスクがあります。
根の張り方による問題
百日紅の根は意外と広範囲に張るため、以下のような問題が起こることがあります。
- 近くの植物の生育を阻害する
- 建物の基礎への影響
- 配管や排水設備への影響
- 他の植物が育ちにくくなる
植える前に、将来的な根の広がりも考慮する必要があるんです。
理由3:病害虫の被害リスク
百日紅は美しい花を咲かせる分、病害虫の被害も受けやすいのが実情です。
近所のHさんの百日紅も、毎年うどんこ病で真っ白になって大変そうでした。
うどんこ病の発生
百日紅が最もかかりやすい病気がうどんこ病です。
- 葉が白い粉を吹いたようになる
- 見た目が非常に悪くなる
- 光合成が阻害され樹勢が弱る
- 風通しが悪いと発生しやすい
特に梅雨時期から夏にかけて発生しやすく、対策を怠ると毎年繰り返します。
害虫による被害
百日紅につきやすい害虫とその被害は以下の通りです。
- カイガラムシ:樹液を吸い、すす病の原因にもなる
- アブラムシ:新芽や葉に群がり、樹勢を弱める
- ハダニ:葉の裏に寄生し、葉を変色させる
- アザミウマ:花や葉を食害する
これらの害虫は見た目を損なうだけでなく、樹木の健康状態も悪化させてしまいます。
理由4:近隣トラブルの可能性
百日紅を植えて意外と多いのが、近隣との関係悪化なんです。
私の友人のKさんも、隣の奥さんから苦情を言われて困ってました。
落花による迷惑
百日紅は長期間花を咲かせる分、落花の問題も深刻です。
- 花が一つひとつバラバラに散る
- 隣家の洗濯物に付着する
- 車の上に落ちて掃除が大変
- 道路に散って滑りやすくなる
特に境界線近くに植えている場合は、近隣への配慮が不可欠になります。
日照の問題
大きく成長した百日紅は、以下のような日照の問題を引き起こします。
- 隣家の庭が日陰になる
- 洗濯物が乾きにくくなる
- 隣家の植物の生育に影響
- 室内が暗くなる
法的な問題に発展する可能性もあるため、注意が必要です。
理由5:安全面での懸念
百日紅の特徴的な滑らかな樹皮は、安全面でのリスクも抱えています。
特に小さなお子さんがいる家庭では、この点を心配する方も多いんです。
子どもの転落リスク
つるつるした幹による安全上の問題は以下の通りです。
- 子どもが木登りを試みて滑り落ちる
- 登れそうに見えて実際は滑りやすい
- 高い位置から落下する可能性
「サルも滑る」と言われるほどの滑らかさですから、人間なら尚更ですよね。
剪定時の危険性
管理面での安全リスクもあります。
- 高所作業での転落リスク
- 枝が折れやすく予想外の動きをする
- 専門業者への依頼費用がかさむ
大きく成長してからの剪定は、安全面を考えると専門業者に依頼するのが賢明です。
【結論】言い伝えや実害を重視しない人なら大丈夫!
ここまで百日紣を植えてはいけない理由を5つ挙げてきましたが、実際のところはどうなのでしょうか。
正直に言うと、これらの理由の多くは対策可能なものばかりなんです。
- 迷信や言い伝えを気にしない人
- 適切な管理と剪定ができる人
- 植える場所を慎重に選べる人
- 近隣への配慮ができる人
こういった条件を満たせる方なら、百日紅は夏から秋にかけて長期間美しい花を楽しませてくれる、とても魅力的な庭木になります。
特に最近は矮性種も豊富に出回っているので、管理しやすい品種を選ぶという方法もありますよ。
百日紅は植えてはいけない説をだまらせる安全な育て方
それでは、百日紅を安全に美しく育てるための具体的な方法をご紹介していきますね。
正しい知識と育て方を身につければ、「植えてはいけない」なんて言わせませんよ。
- 百日紅の基本的な特徴と種類を理解する
- 花言葉の真実を知る
- スピリチュアルな側面も理解する
- 最適な植栽場所を選ぶ
- 適切な時期に肥料と剪定を行う
- 庭木か鉢植えかを適切に判断する
基本情報(特徴・種類・別名)
まずは百日紅の基本的な情報から押さえておきましょう。
正しい知識があれば、育て方で迷うことも少なくなります。
百日紅の基本特徴
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 分類 | ミソハギ科 サルスベリ属の落葉高木 |
| 原産地 | 中国南部 |
| 樹高 | 2~10m(品種による) |
| 開花期 | 7月~10月 |
| 花色 | 赤、ピンク、白、紫など |
| 別名 | 百日紅(ヒャクジツコウ)、猿滑り |
百日紅の最大の魅力は、その名の通り約100日間という長期間花を咲かせ続けることです。
私も毎年夏になると、近所の百日紅が次々と花を咲かせる様子を楽しみにしています。
主要品種の特徴
| 品種名 | 花色 | 特徴 |
|---|---|---|
| カントリーレッド | 濃い紅色 | 枝が広がりにくい立性、コンパクト |
| 夏祭り | 紅白絞り | 美しい絞り模様、中型種 |
| ブラックパール | 濃い赤 | 光沢のある黒い葉とのコントラスト |
| チカソー | ピンク | 樹高30cm程度の矮性種、鉢植え向き |
最近は管理しやすい矮性種も人気が高まっていて、狭い庭でも安心して植えられるようになりました。
特にチカソーなんかは、鉢植えでベランダ栽培も可能なんですよ。
花言葉が怖いってホント?
「百日紅の花言葉が怖い」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。
私も最初はその話を信じていたんですが、調べてみると意外な事実がわかりました。
実際の花言葉とその由来
百日紅の正式な花言葉には、実は怖い意味はないんです。
- 雄弁:枝先に華やかに花が群生する姿から
- 愛嬌:小さな花がしだれて咲く可愛らしさから
- 不用意:つるつるした幹で猿も滑ることから
- 潔白:韓国の悲恋伝説から生まれた言葉
- あなたを信じる:同じく韓国の伝説に由来
確かに「不用意」という言葉はちょっとネガティブに聞こえますが、これは樹皮の特徴を表現しただけで、本質的に悪い意味ではありません。
「花言葉が怖い」というイメージは、実際の花言葉ではなく、「サルスベリ」という名前の響きから生まれた誤解なんです。
ポジティブな意味の方が多い
実際、百日紅の花言葉の多くは前向きな意味を持っています。
- 長期間咲き続ける生命力
- 華やかで美しい花の魅力
- 困難を乗り越える強さ
- 信頼関係の象徴
私の近所のおばあちゃんも、「百日紅は元気をもらえる花だから好き」って言ってました。
花言葉を理由に植えるのを諦める必要はまったくありませんね。
逆に縁起が良い?スピリチュアル的にはどんな存在?
実は百日紅には、縁起が悪いどころか、むしろ良い意味を持つという解釈もたくさんあるんです。
風水やスピリチュアルな観点から見ると、百日紅は非常にポジティブなエネルギーを持つ植物とされています。
成長と繁栄の象徴
百日紅のスピリチュアル的な意味として、以下のようなものがあります。
- 生命力の象徴:長期間花を咲かせ続ける強靭さ
- 成長のエネルギー:木のエレメントによる上昇の力
- 繁栄の兆し:豊富な花数による豊かさの表現
- 継続の力:100日間咲き続ける持続力
風水では、樹木は基本的に「成長」「発展」「安定」を表すポジティブな存在とされているんです。
情熱と創造性のエネルギー
百日紅の鮮やかな花色は、以下のようなエネルギーをもたらすとされています。
- 情熱的なエネルギー:赤やピンクの花による活力
- 創造性の刺激:美しい花による感性の向上
- 自信の向上:堂々とした樹形による自己肯定感
- 魔除けの効果:強い生命力による邪気払い
スピリチュアルに詳しい人に言わせると

百日紅はとてもパワフルで前向きな気を持つ植物
なんだとか。
むしろ百日紅を植えることで、家全体のエネルギーが上がるという考え方の方が一般的なんです。
地域による解釈の違い
興味深いことに、地域によって百日紅の捉え方は大きく異なります。
- 中国:宮廷に植えられた高貴な花として尊重
- 韓国:愛と信頼の象徴として親しまれる
- 東南アジア:長寿と健康の象徴
- 日本の一部地域:縁起が悪いという迷信
日本でも、実際に百日紅を大切に育てている地域や家庭の方が多いのが現実です。
植える場所は庭のどこがいい?
百日紅を成功させるかどうかは、植える場所選びで決まると言っても過言ではありません。
私も何度か植える場所を失敗して、後から移植する羽目になったことがあります。
日当たりの条件
百日紅が最も重要とする条件が日当たりです。
- 1日6時間以上の直射日光が理想
- 半日陰では花付きが極端に悪くなる
- 日陰では病害虫の発生リスクが高まる
- 西日が強すぎる場所も避ける
近所のSさんの百日紅は、建物の陰になる場所に植えてしまって、ほとんど花が咲かずに困ってました。
後から移植するのは大変なので、最初の場所選びは慎重に行いたいですね。
風通しの重要性
風通しの良さは、病害虫対策において非常に重要な要素です。
- うどんこ病の予防に直結する
- 害虫の発生を抑制する
- 樹勢を健全に保つ
- 花の質を向上させる
建物に囲まれて風が通らない場所は、どんなに日当たりが良くても避けた方が無難です。
土壌と排水の条件
百日紅は土壌の条件にはそれほど神経質ではありませんが、以下の点は押さえておきましょう。
- 水はけの良い場所を選ぶ
- 粘土質の土は避ける
- 適度な保水性も必要
- 極端な酸性土壌は改良する
水が溜まりやすい場所に植えると、根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。
近隣への配慮
植える場所を決める際は、将来の成長を見越した配慮が必要です。
- 境界線から3m以上離すのが理想
- 隣家の窓を遮らない位置を選ぶ
- 落花の影響を考慮する
- 電線や建物から十分距離を取る
私の友人も、隣家との境界ギリギリに植えてしまって、後から剪定で苦労していました。
最初から余裕を持った場所を選んでおくのが賢明ですね。
肥料をあげる時期と剪定はどこで切る?
百日紅を美しく健康に育てるためには、適切な時期の施肥と剪定が欠かせません。
私も最初の頃は時期を間違えて、花付きが悪くなったことがありました。
肥料を与えるスケジュール
- 寒肥(2月頃):休眠期に緩効性の有機質肥料を株元に施す
- 追肥(5月頃):新芽が出始める時期にリン酸分の多い化成肥料を与える
- お礼肥(9月頃):花後の体力回復のため、バランスの良い肥料を施す
地植えの場合は、根が十分張っていれば追肥は省略しても大丈夫です。
鉢植えの場合は、定期的な液体肥料も効果的ですよ。
剪定の適切な時期と方法
- 休眠期剪定(12月~3月):翌年の花付きを良くするメイン剪定
- 花後剪定(7月~8月上旬):二番花を咲かせるための切り戻し
- 間引き剪定(随時):病枝や枯れ枝、込み合った枝の除去
百日紅は新枝に花が咲くので、思い切って短く切っても大丈夫なんです。
近所のベテランの方に教わったコツですが、前年の切り口のすぐ上で切ると、きれいな樹形を保てます。
剪定で注意すべきポイント
剪定を行う際は、以下の点に気を付けましょう。
- 切り口は斜めにカットして水が溜まらないようにする
- 太い枝を切る際は癒合剤を塗布する
- 風通しを良くするよう内向きの枝を優先的に除去
- 全体のバランスを見ながら段階的に剪定する
強剪定に耐える特性を活かして、思い切った剪定で樹形をコントロールするのが百日紅管理のコツです。
庭木と鉢植え(盆栽)のどちらにするか、両者のメリットデメリット
百日紅を育てる際は、庭木として地植えするか、鉢植えで管理するかの選択が重要になります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、あなたの環境に合った方法を選びましょう。
栽培方法別の比較表
| 項目 | 庭木(地植え) | 鉢植え(盆栽) |
|---|---|---|
| 樹の大きさ | 大型化してシンボルツリーに | コンパクトに管理可能 |
| 花の迫力 | 大量の花で見応え抜群 | 小さいながらも美しい |
| 水やり | 根付けばほとんど不要 | こまめな水やりが必要 |
| 移動 | 植え替えは困難 | 季節や用途に応じて移動可能 |
| 管理の手間 | 剪定が大変になることも | 水やりや植え替えが必要 |
| 初期費用 | 植え付け時のみ | 鉢や用土の定期交換 |
| 適用場所 | 広い庭が必要 | ベランダでも栽培可能 |
庭木として育てる場合のメリット・デメリット
メリット
- 大型化して見応えのあるシンボルツリーになる
- 根付いた後の水やりがほとんど不要
- 大量の花が咲いて非常に美しい
- 樹勢が強くなり病害虫に強くなる
デメリット
- 大きくなりすぎて剪定が大変
- 落花の掃除が必要
- 一度植えると移動が困難
- 近隣への影響を考慮する必要
私の実家の百日紅は地植えですが、毎年夏になると圧巻の花を見せてくれます。
ただし、年に2回は業者さんに剪定をお願いしているのが現実ですね。
鉢植えで育てる場合のメリット・デメリット
メリット
- 大きさをコントロールできる
- 移動が可能で置き場所を変えられる
- 狭いスペースでも栽培できる
- 寒冷地では冬の管理がしやすい
デメリット
- こまめな水やりが必須
- 2~3年ごとの植え替えが必要
- 地植えより花の量は少なめ
- 根詰まりや水切れのリスク
最近は矮性種の鉢植えも人気で、マンションのベランダで育てている方も多いんです。
どちらを選ぶかは、あなたの住環境と管理にかけられる時間で決めるのが良いでしょう。
『百日紅は植えてはいけない』のまとめ
百日紅を植えてはいけないと言われる理由から、正しい育て方まで詳しく解説してきました。
結論として言えるのは、多くの「植えてはいけない理由」は科学的根拠のない迷信や、適切な管理で解決できる問題だということです。
改めて要点をまとめると……
- 縁起が悪いという迷信は科学的根拠がなく、むしろポジティブな意味も多い
- 管理面の問題は品種選びと植える場所の選定で大幅に軽減できる
- 病害虫対策は風通しの良い場所選びと適切な剪定で予防可能
- 近隣トラブルは植栽時の配慮で避けられる
- 安全面の懸念も矮性種の選択で解決できる
私自身、百日紅を育てていた経験から言うと、正しい知識さえあれば本当に美しい花を長期間楽しめる素晴らしい庭木です。
特に夏の暑い時期に、涼しげな花を咲かせてくれる百日紅は、庭に彩りを添えてくれる貴重な存在なんです。
もし百日紅を植えることを迷っているなら、まずは矮性種の鉢植えから始めてみるのもいいかもしれませんね。
適切な育て方をマスターすれば、きっとあなたも百日紅の魅力の虜になると思いますよ。
■参照サイト:サルスベリ – Wikipedia

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