「家の庭が狭くて、庭造りなんてできるのかなぁ」って思っていませんか?
実は私も最初はそう思っていたんです。マンションから一戸建てに引っ越したとき、「やったー!念願の庭がある家!」と喜んだのも束の間、実際に見てみると思ったより狭くて。
でも、そんな狭い庭でも、今ではお気に入りの特別な空間になりました。思い切ってDIYに挑戦してみたおかげなんですよね。
まず要点だけをまとめると……
- 狭い庭でも工夫次第で理想の庭は十分実現可能
- むしろ狭い庭はメンテナンスが楽で、デザイン性も追求しやすい
- 明確な目的設定と計画的なアプローチが成功の鍵
- 立体的な空間活用で見た目以上の広がりを演出できる
「でも、何から始めたらいいの?」「予算はどれくらいかかる?」という疑問も湧いてくるかもしれませんね。
この記事では、私自身の経験と専門家のアドバイスをもとに、狭い庭でも素敵な空間を作る方法をご紹介します。
さあ、あなただけの特別な庭づくりを始めましょう!
狭い庭でも理想の庭造りは実現できる?

狭い庭だから夢だった庭造りは諦めよう…
なんて思っていませんか?そんなことないんです!私も最初はそう思っていましたが、今ではむしろ狭い方が管理しやすくて助かっています。
狭いからこそできる工夫があるんですよ。まるで宝石箱のような小さくても輝く空間ができるなんて、素敵じゃないですか?
庭の目的と用途を明確にする
庭づくりで最初に考えるべきは「何のための庭か」ということ。
- ガーデニングを楽しむためのスペース
- お子さんやペットの遊び場
- くつろぎのための屋外リビング
- ホームパーティーを開くための場所
私の場合は「朝のコーヒータイムを過ごせる場所」と「季節の花を楽しむスペース」という二つの目的を決めました。
あれもこれもと詰め込みすぎると、かえって落ち着かない空間になってしまいます。特に狭い庭では、目的を絞ることで統一感のあるデザインが生まれるんです。
「これだけは絶対に叶えたい!」という願いをはっきりさせること。これが第一歩なんですね。
圧迫感を軽減するデザイン術
狭い庭の最大の敵は「窮屈さ」。
でも、ちょっとした工夫で開放感を生み出せるんです!
- 曲線的なデザインを取り入れる
- 低めの塀やフェンスを選ぶ
- 遠近法を活用した配置を心がける
- 小さな鏡を取り入れて空間を広く見せる
特に直線ではなく曲線を取り入れるというのは効果絶大!まっすぐな小道よりも、少しカーブした小道の方が奥行きを感じさせるんです。
私の庭では、レンガを半円状に並べて花壇を作りました。その曲線が不思議と空間に広がりを与えてくれています。目の錯覚を利用した空間づくりといいましょうか。
また、背の高いフェンスは圧迫感を生みがちです。もし目隠しが必要なら、上部だけ格子状にするなど、視線が抜ける工夫をしてみましょう。
立体的な空間活用術
狭い庭で大切なのは「平面」だけでなく「立体」的に考えること!
- 壁面や垂直スペースを緑化する
- ハンギングプランターを活用する
- 背の高い植物と低い植物を組み合わせる
- トレリスやアーチを設置して上部空間を活用
私が特に気に入っているのは、壁に取り付けたワイヤーネットにツル性植物を這わせる方法です。アイビーやクレマチスが壁面を彩ってくれて、地面のスペースを取らずに緑が楽しめるんですよ。
植物も背の高いものや中くらい、這うように広がるものなど、高低差を意識して選ぶと立体感が生まれます。
たった2坪の庭でも、こういった立体的な工夫で見た目以上の充実感を生み出すことができるんです!
たとえば、こんな実例がYouTubeで紹介されています。
狭い庭で庭造りをする3つのメリット
「狭い庭」というと、ついマイナスイメージを持ってしまいがちですが、実はたくさんのメリットがあるんです!私も最初は「広い庭じゃないと素敵な空間はできない」と思い込んでいましたが、実際にガーデニングを始めてみると、むしろコンパクトなサイズだからこそのメリットを実感するようになりました。
狭いからこそ、一つひとつのアイテムや植物の存在感が際立ち、まとまりのある空間が作りやすいんですよ。広さよりも「質」を追求できる空間といえばわかりやすいでしょうか。
デザイン性の追求が容易になる
狭い庭だからこそ、全体を見渡しやすく、デザインの一貫性を保ちやすいんです。
- 全体のバランスを把握しやすい
- 高級素材を少量使えるのでコスト効率が良い
- 部屋のインテリアと調和した「部屋の延長」として設計しやすい
- 素材や色の統一感を出しやすい
例えば、私の場合は庭全体に同じ種類の枕木を使って、小道とプランターの縁取りを統一しました。狭いからこそ、少ない材料で全体の統一感が出せたんです。
広い庭だと同じ素材で全体をまとめようとすると費用がかさみますが、狭ければ少し贅沢な素材を使っても予算内に収まりやすいというメリットも。
小さな空間だからこそ、細部までこだわりぬいた理想の庭を作ることができるんです。
メンテナンス負担の軽減
庭仕事って楽しいけれど、時には大変ですよね。でも狭い庭なら管理も楽チン!
- 雑草処理が短時間で済む
- 水やりや肥料やりが効率的にできる
- 設備の劣化などの問題も早期発見できる
- 季節ごとの模様替えも手軽にできる
私も仕事が忙しい時期があるのですが、狭い庭なら週末の1〜2時間のメンテナンスで十分キレイを保てています。
広い庭だと、どうしても手が回らない場所が出てきてしまいますが、狭ければ隅々まで目が行き届きますよね。その分、愛着も湧きやすいと思います。
「庭仕事なんて大変そう…」と思っていた方も、コンパクトサイズなら始めやすいのではないでしょうか?
空間演出で「広く」見せることも可能
狭い庭は視覚効果を活かして、実際より広く見せる工夫ができるんです。
- 玄関先や窓から見える場所に庭を配置して視線の奥行きを作る
- 家の中心に小さな中庭を設け、室内から多方向の景色を楽しむ
- 曲線デザインや段差で立体感と広がりを演出する
- 鏡やガラスの装飾で視覚的な広がりを生み出す
我が家では、リビングの窓から見える位置に背の高い植物を置き、その手前に中くらいの植物、さらに手前に低い植物を配置して、遠近感を演出しています。ほんの2〜3メートルの奥行きですが、層を作ることで不思議と広く感じるんです。
また、夜はソーラーライトやLEDでライトアップすると、昼間とは全く違った雰囲気の庭を楽しめます。特に狭い庭では照明の効果が強調されて、幻想的な空間が生まれるんですよ。
空間の錯覚を利用して、「実はそんなに広くないんです」と言うと驚かれるような庭づくりができるのも、狭い庭ならでは。ちょっとした工夫でマジカルな空間にもなります。
狭い庭で庭造りを楽しむ具体的な3つの心得
狭い庭でガーデニングを始めるとき、どんな心構えでいればいいのでしょうか?私も初めは「スペースが足りなくて理想の庭は作れないかも…」と思っていました。でも実際に取り組んでみると、それは単なる思い込みだったと気づいたんです。
大切なのは「制限」ではなく「可能性」に目を向けること。狭い空間だからこそ生まれる創意工夫や、集約された美しさがあるんですよ。庭づくりの醍醐味。
空間活用の工夫
狭くても工夫次第で、驚くほど多様な植物や要素を取り入れることができます。
- 立体配置:ハンギングプランターやウォールポケットを活用
- つる性植物:アイビーやクレマチスで垂直空間を彩る
- 多機能ゾーニング:デッドスペースを活かした庭化
- 背の高い植物と低い植物を組み合わせて空間に変化をつける
私のお気に入りは「垂直ガーデン」と呼ばれる壁面緑化です。100均の突っ張り棒とワイヤーネットを使って、壁にグリーンカーテンを作りました。驚くほどの広がりを感じられる空間に早変わり!
また、アプローチや駐車スペースの端など、普段は見過ごしがちな場所も庭の一部として活用できます。例えば、玄関へのアプローチに沿って小さなハーブを植えれば、訪問者を迎える香りのおもてなしになりますよ。
視線の動きや動線を意識した配置を心がけると、限られたスペースでも豊かな体験ができる庭になります。
デザインの基本原則
狭い庭のデザインには、いくつか覚えておきたい原則があります。
- テーマ設定:北欧風・和風など一貫性のあるコンセプトを決める
- 視覚的焦点:シンボルツリーや特徴的なオブジェを配置する
- 曲線の活用:直線よりも曲線を用いると奥行き感が生まれる
- 色彩計画:3〜4色程度の色に絞って統一感を出す
私の庭は「ナチュラルガーデン」をテーマに、主に白とピンク、紫の花を中心に植えています。色を絞ることで、狭い空間でもごちゃごちゃした印象にならないんです。
また、シンボルツリーは庭の主役になるので、特に慎重に選びたいところ。我が家ではヤマボウシを選びましたが、狭い庭ならシンボルツリーは一本で十分です。その代わり、四季折々の表情を楽しめる樹種を選ぶと一年中楽しめますよ。
「統一感」と「変化」のバランスが、狭い庭の魅力を引き出す鍵といえるでしょう。
※シンボルツリーの選び方はこちらの記事が参考になるかと思います。

実用的な維持管理
小さな庭でも、日々のケアは必要です。でも効率的な方法を知っていれば、それほど大変ではありません。
- ローメンテナンス植栽:手間のかからない多年草を中心に選ぶ
- 自動灌水システム:小規模だからこそ導入しやすい
- 生活感の隠蔽:室外機や物置をグリーンで巧みに隠す
- 季節ごとのチェックリストを作成して計画的にケア
私がおすすめしたいのは「ガウラ」や「エキナセア」などの丈夫な多年草です。一度植えれば毎年花を咲かせてくれますし、剪定も最小限で済みます。
また、狭い庭だからこそ自動灌水システムの導入もコスパが良いんです。私も夏の水やりが大変だったので、ホームセンターで売っている簡易タイマー付き散水セットを付けました。これで朝晩の水やりの手間が省けて、植物も元気に育ってくれています。
「楽しみながら続けられる範囲」を見極めることが、長く愛せる庭づくりの秘訣だと思いますよ。
狭い庭での庭造りをする計画から実現までのステップガイド
「さあ、庭づくりを始めよう!」と思っても、何から手をつければいいのか迷いますよね。私も最初は手探り状態でした。でも今思えば、計画的に進めていれば、もっと効率よく理想の庭に近づけたかも…と感じています。
そこで、私の経験と専門家のアドバイスをもとに、狭い庭の造園プロセスを段階的にご紹介します。一歩一歩進めていくことで、着実に理想の庭に近づいていきますよ!計画的なアプローチ。
計画段階
庭づくりの最初のステップは、しっかりとした計画を立てること。
- コンセプトの明確化:用途とデザインスタイルを決定する
- 環境調査:日当たり・土壌・水はけなどを確認
- 予算設定:全体の予算と優先順位を決める
- 参考イメージの収集:雑誌やSNSで理想のイメージを集める
私も最初は「とにかく緑があれば」と漠然と考えていましたが、それでは満足のいく結果につながりません。何度も庭に立って、朝・昼・夕方と時間ごとの日当たりをチェックしました。
特に日照条件は重要です!同じ庭でも場所によって日当たりが全く違うことがあります。植物選びの大前提になるので、少なくとも1週間は観察することをおすすめします。
コンセプトについては、「北欧風」「和モダン」「イングリッシュガーデン」など、具体的なイメージを決めると素材選びもしやすくなります。私は「ナチュラルで居心地の良い空間」をテーマに決めました。
※庭造りの方向性(スタイルやコンセプト)の決め方はこちらの記事が参考になるかと思います。

デザイン設計
イメージができたら、具体的なデザインを考えましょう。
- 縦方向の活用:壁面ガーデンやハンギングで立体感を出す
- ゾーニング:歩行スペースと植栽エリアを明確に分ける
- フォーカルポイント:視線を引きつける要素を配置
- 動線計画:水やりや手入れがしやすい配置を考える
私はまず方眼紙に庭の大きさを測って図面を描き、その上に配置したい要素を書き込んでいきました。図面上では「これくらいのスペースかな?」と思っていても、実際に測ってみると意外と狭かったりします。
特に歩行スペースと植栽スペースはしっかり区別することが大切です。せっかく植えた花を踏んづけてしまったり、通るのに窮屈だったりすると、日々の楽しみが減ってしまいます。
また、室内からの見え方も重要なポイント。窓から見たときに美しく見える配置を意識すると、室内にいるときも庭の景色を楽しめますよ。
植物選定
デザインができたら、そこに命を吹き込む植物選びです。
- 小型品種の採用:コンパクトなハーブ・宿根草・低木を中心に
- 耐陰性の考慮:日陰環境にはシェードガーデン向きの植物を
- 四季を通じた彩り:一年中楽しめる植栽計画を立てる
- 生育スピードの考慮:管理のしやすさを重視した選定
私のおすすめは「ドワーフ品種」と呼ばれる小型タイプの植物です。例えば通常のアジサイではなく「城ヶ崎」のような小型品種を選ぶと、狭いスペースでも無理なく植えられます。
また、狭いからこそ「一年中見どころがある庭」を目指したいもの。私の庭では早春の球根類、初夏のバラ、夏のラベンダー、秋のセダム、冬の実物と、少しずつ季節ごとの主役を変えています。
そして、意外と見落としがちなのが生育スピード。特に常緑樹やつる植物は思った以上に大きくなることがあります。「管理できる範囲」を考慮して選ぶことが、長く楽しめる庭づくりの秘訣です。
施工と実装
いよいよ実際の作業に取りかかります。
- DIYアイテム活用:リサイクル素材や折りたたみ家具で予算を抑える
- ガーデンファニチャー:小型テーブルやベンチで実用性を高める
- 段階的な実施:一度にすべてを変えず、エリアごとに改善する
- 基礎工事の重要性:排水や土壌改良など基本をしっかりと
私も最初から完璧な庭にしようとして焦りましたが、結局は「少しずつ育てていく」方が満足度の高い庭になりました。まずは観察することから始めて、次に基礎となる部分から手をつけていくのがおすすめです。
特に排水の問題は後から修正するのが難しいので、最初にしっかりと対処しておきましょう。我が家も雨の日に庭の様子を見て、水がたまりやすい場所を確認し、そこにだけ砂利を敷いて対応しました。
DIYが苦手な方は、プランターや鉢植えから始めるのも良い方法です。徐々に自信がついてきたら、花壇やウッドデッキにチャレンジしてみましょう。私も最初はホームセンターで売っている既製品から始めて、少しずつDIYの範囲を広げていきました。
メンテナンス計画
最後に、長く美しい庭を保つためのメンテナンス計画を立てましょう。
- グランドカバー:雑草抑制のための地面被覆植物を活用
- 季節管理:剪定スケジュールや冬季保護対策を事前に策定
- 観察の習慣化:定期的に庭をチェックして問題を早期発見
- 記録をつける:植物の生育状況や作業履歴をメモしておく
私がとても役立ったと感じているのは「庭日記」です。スマホで写真を撮って、その日の作業内容や植物の状態をメモしておくだけでOK。これがあると、来年「あの植物はいつ頃芽が出たっけ?」という疑問もすぐに解決できます。
また、雑草対策も重要ポイント。私は花壇の植物と植物の間にグランドカバーとして「タイム」を植えています。香りも良くて虫除け効果もあり、一石二鳥です!
「庭は生き物」という意識を持って、日々少しずつケアしていくことで、年々魅力が増していく庭になりますよ。庭との対話の時間。
家の庭が狭く庭造りをするか迷っている人のまとめ
狭い庭でもアイデア次第で素敵な空間が作れることが伝わったでしょうか?
私も最初は「こんな狭いスペースで…」と思っていましたが、今では毎日のように庭で過ごす時間が幸せだと感じています。小さな発見や変化に気づける、自分だけの特別な場所。
もう一度おさらいしてみましょう。
- 狭い庭は管理しやすく、細部までこだわれる大きなメリットがある
- 目的を明確にし、テーマを絞ることが成功の鍵
- 垂直空間の活用や曲線デザインで視覚的な広がりを演出できる
- 計画的なアプローチで着実に理想の庭に近づける
家の庭が狭く庭造りをするか迷っている方へ。悩むよりも、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。プランター一つ、鉢植え一つから始めて、徐々に広げていくのも素敵なアプローチです。
そして何より、「完璧な庭」よりも「自分が心地良いと感じる庭」を目指してくださいね。その方が長く愛せる空間になりますから。
さあ、あなただけの素敵な庭づくり、始めてみませんか?小さな庭から、大きな幸せが生まれますよ。
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