桐の木は庭に植えてはいけないって、よく聞きますよね。
私も庭づくりが趣味なので、この話題は何度も耳にしてきました。
「娘が生まれたら桐を植えて、嫁入りのときにタンスを作る」という素敵な風習があるのに、なぜ「植えてはいけない」なんて言われるのか、不思議に思っている方も多いんじゃないでしょうか。
実は、桐の木を庭に植えてはいけない理由は主に物理的なリスクやデメリットによるもので、縁起が悪いわけではないんです。
むしろ縁起はとても良い木なんですよ。
この記事では、桐の木を庭に植えてはいけないと言われる具体的な理由と、それでも植えたい場合の対処法を詳しく解説します。
まず最初に要点だけをまとめると……
- 桐は驚異的な成長スピードと巨大化により、一般家庭の庭では管理が困難になる
- 強力な根が建物の基礎や配管を破損させるリスクがある
- 鉢植えや剪定による高さ制限で、リスクを回避しながら育てることは可能
- 縁起は非常に良く、鳳凰が宿る木として古くから尊ばれている
- 不要になった場合の駆除には専門業者が必要で、費用が高額になることも
「でも、皇室の紋章にも使われているし、500円玉のデザインにもなっているくらい格式高い木なのに…」って思いますよね。
その通りなんです。
この記事を読めば、桐の木の本当の姿を知ることができて、植えるべきかどうか、植えるならどんな対策が必要なのか、しっかり判断できるようになりますよ。
私の知り合いにも、何も知らずに桐を植えて後悔した人がいるので、その体験談も交えながらお伝えしていきますね。
それでは、具体的な理由と対処法を見ていきましょう。
桐の木を庭に植えてはいけない5つの理由
桐の木を庭に植えてはいけないと言われる理由は、主に以下の5つです。
- 驚異的な成長スピードと巨大化
- 強力で広範囲な根が建物に影響を与える
- 巨大な葉による日照阻害と落ち葉掃除の大変さ
- 伐採しても死なない驚異の再生力
- 病害虫(テングス病)のリスク
どれも物理的な問題ばかりで、精神的・宗教的に悪い意味があるわけではありません。
ただ、これらのリスクを知らずに植えてしまうと、本当に大変なことになるんです。
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
理由1:驚異的な成長スピードと巨大化
桐の木の最大の特徴は、その凄まじい成長スピードです。
「キリ」という名前の由来が「切ってもすぐ伸びる(切る)」から来ているという説があるほど、成長が極めて早いんですよ。
放置すると1年で2〜3メートル以上伸びることも珍しくなく、最終的には10〜15メートルに達する高木になります。
一般的な住宅の庭は限られたスペースしかないので、あっという間に手に負えない大きさになってしまうんです。
私の近所に住むKさんは、若い苗木のときに「まだ小さいから大丈夫」と思って植えたそうですが、3年後には家の2階の窓を完全に覆い隠すほどの高さになってしまったと言っていました。
成長が早いということは、それだけ管理の頻度も高くなるということ。
剪定を怠ると、すぐに巨大化してしまいます。
- 1年で数メートル伸びる驚異的な成長速度
- 最終的に10〜15メートルの高木になる
- 一般家庭の庭のサイズでは制御困難
- 頻繁な剪定が必要になる
普通の庭木のペースで管理していると、すぐに追いつかなくなってしまうんですね。
理由2:強力で広範囲な根が建物に影響を与える
桐は地上部だけでなく、地下の根も非常に逞しく広がります。
これが建物や構造物に深刻な影響を与えるんです。
建物の近くに植えると、強力な根が住宅の基礎や排水管を圧迫し、破損させるリスクがあります。
根は横に広く浅く張る性質があるため、想像以上に広範囲に広がってしまうんですよ。
建物への具体的な影響
根が建物の基礎に到達すると、じわじわと圧力をかけ続けます。
コンクリートの基礎であっても、長年にわたる圧力には耐えられないことがあるんです。
排水管も同様で、根が管を圧迫したり、最悪の場合は突き破ったりすることも。
修理費用は数十万円にのぼることもあります。
近隣トラブルの原因に
さらに厄介なのが、根が隣家の敷地まで侵入してしまうケース。
塀を押し上げたり、コンクリートを突き破ったりする物理的な被害の原因となります。
これは近隣トラブルに直結する問題です。
- 根が横に広く浅く張る性質
- 住宅の基礎や排水管を圧迫・破損させる
- 隣家の敷地に侵入する可能性
- 塀やコンクリートを押し上げる力がある
- 修理費用が高額になる
建物から最低でも5メートル以上離して植える必要があるんですが、一般的な住宅の庭でそれだけのスペースを確保するのは難しいですよね。
理由3:巨大な葉による日照阻害と落ち葉掃除の大変さ
桐の葉は、本当に驚くほど大きいんです。
1枚が30〜50センチほどになることもあって、これが密集するとかなりの日陰を作ります。
大きな葉が密集するため、庭全体や1階部分が極端に日当たりが悪くなってしまいます。
夏場は涼しくていいかもしれませんが、洗濯物が乾きにくくなったり、他の植物が育たなくなったりと、デメリットの方が大きいんですよ。
落葉期の掃除が本当に大変
そして、秋の落葉期がさらに大変。
巨大な葉が大量に散るため、掃除が非常に重労働になります。
普通の庭木の落ち葉とは比較にならない量なんです。
雨に濡れると滑りやすくなって危険ですし、腐敗すると悪臭を放つこともあります。
- 1枚の葉が30〜50センチと巨大
- 密集すると庭全体が日陰になる
- 洗濯物が乾きにくくなる
- 他の植物の成長を阻害する
- 落葉期の掃除が非常に大変
- 濡れた葉は滑りやすく危険
- 腐敗すると悪臭の原因に
毎日の掃除が必要になることもあるので、かなりの負担になりますね。
理由4:伐採しても枯れない驚異の再生力
「大きくなりすぎたから切ってしまおう」と思っても、桐はそう簡単には駆除できません。
これが桐の最も厄介な特性かもしれません。
切り株を残すと、そこからすぐに新しい芽(ひこばえ)が出て、再び猛スピードで成長してしまいます。
普通の木なら切り倒せば終わりですが、桐は違うんです。
ひこばえの驚異的な生命力
切り株から出てくる新しい芽のことを「ひこばえ」と言いますが、これが本当に厄介。
元の幹よりも勢いよく成長することもあるんですよ。
何度切っても何度でも生えてくる、まるでゾンビのような生命力です。
完全駆除には専門的な処理が必要
完全に取り除くには、重機で根ごと掘り起こすか、薬剤で根まで枯らす徹底的な処理が必要になります。
素人が自力で駆除するのは、ほぼ不可能と言っていいでしょう。
- 切り株から新しい芽(ひこばえ)が次々と発生
- ひこばえは元の幹より勢いよく成長することも
- 何度切っても再生する驚異的な生命力
- 完全駆除には重機や薬剤が必要
- 素人が自力で駆除するのは困難
一度植えたら最後、簡単には取り除けない。
それが桐の恐ろしさなんです。
理由5:病害虫(テングス病)のリスク
桐には「テングス病」という特有の病気があります。
これにかかると、木の見た目が著しく悪化してしまうんです。
枝がほうき状に異常繁殖し、花が咲かなくなったり、樹形が著しく乱れたりします。
せっかく縁起の良い木として植えたのに、これでは台無しですよね。
テングス病の症状と影響
テングス病にかかると、枝が密集して不自然な形になります。
まるで天狗が持つほうきのような見た目になることから、この名前がついたそうです。
病気が進行すると、美しい花が咲かなくなってしまいます。
桐の花を楽しみにしていた場合、これは大きな痛手ですね。
放置すると危険な状態に
さらに放置すると木が弱り、枯れ枝が落下する危険性も出てきます。
大きな木の枯れ枝が落ちてくると、人や車に当たって大事故になりかねません。
- 桐特有の「テングス病」にかかりやすい
- 枝がほうき状に異常繁殖する
- 花が咲かなくなる
- 樹形が著しく乱れる
- 木が弱り枯れ枝が落下する危険性
- 見つけ次第、感染枝を根元から切除する必要がある
定期的な観察と早期対処が必要になるので、管理の手間がさらに増えてしまいます。
【結論】手間はかかるが縁起の良い木
ここまで「植えてはいけない理由」ばかりお伝えしてきましたが、誤解しないでくださいね。
桐は風習や風水的に悪い意味があるわけではなく、むしろ非常に縁起の良い木なんです。
「植えてはいけない」と言われるのは、主に管理の難しさと物理的なリスクが原因。
つまり、きちんと対処法を知っていれば、問題なく育てることができるんですよ。
鳳凰が宿る聖なる木
中国の伝説では、聖天子が誕生したときに現れる「鳳凰」は桐の木にしか止まらないとされています。
これだけでも、どれほど格式の高い木かわかりますよね。
皇室の紋章にも使われているのは、この伝説が背景にあるんです。
家運隆盛の象徴
日本では「女の子が生まれたら桐を植え、嫁に行くときにその木でタンスを作る」という美しい風習がありました。
これは「子が健やかに育ち、将来に困らないように」という親の願いが込められた最高の縁起担ぎ。
成長の早い桐だからこそ、娘の成長と一緒に育てることができたんです。
高貴な格を持つ植物
菊の紋章に次ぐ「五七の桐」は政府の紋章でもあり、格式高い庭園には欠かせない樹木とされています。
500円硬貨のデザインに採用されているのも、その格の高さを物語っていますよね。
- 鳳凰が宿る木として古くから尊ばれている
- 皇室の紋章や500円硬貨のデザインに採用
- 女の子の誕生を祝い将来の幸せを願う風習がある
- 家運隆盛の象徴とされる
- 政府の紋章にも使われる高貴な格
物理的なリスクはあっても、精神的な価値は計り知れない。
それが桐の木なんです。
桐の木は庭に植えてはいけないと聞いて不安な人へのアドバイス
「植えてはいけない」という強い言葉を聞いて、不安になっている方も多いと思います。
でも安心してください。
桐は精神的には最高の吉樹ですが、物理的にはモンスター級の成長力を持つ木というギャップを理解すれば、適切に対処できるんです。
ここからは、具体的な対処法や育て方のポイントをお伝えしていきますね。
- 鉢植えで育てて巨大化を防ぐ方法
- 剪定による高さ制限のテクニック
- 基本的な性質と栽培難易度
- 庭植え・鉢植えそれぞれの育て方
- 適切な剪定の時期とコツ
- 庭木として植えるメリット
- 寿命や駆除方法
これらを知っておけば、桐との付き合い方が見えてきますよ。
定説を回避する3つの対処法
「大きくなりすぎる」「根が家を壊す」といった物理的リスクを回避するための現実的な方法があります。
完全に問題を避けることはできなくても、大幅にリスクを減らすことはできるんですよ。
適切な対処法を実践すれば、縁起の良い桐を安全に楽しむことができます。
私がおすすめする方法を3つご紹介しますね。
方法1:地植えではなく「鉢植え」で育てる
桐の最大の問題である「巨大化」は、根の広がりを制限することで抑えられます。
大型の鉢で育てることで、マンションのベランダや限られたスペースでも管理が可能になるんです。
鉢植えなら根が広がる心配もないし、移動もできるので便利。
- 根の広がりを物理的に制限できる
- 限られたスペースでも育てられる
- マンションのベランダでも可能
- 移動が自由にできる
- 巨大化のリスクを大幅に軽減
ただし、成長が早いので1〜2年に一度の植え替えは必要になります。
それでも、地植えに比べれば管理はずっと楽ですね。
方法2:「芯止め」による高さ制限
どうしても庭に植えたい場合は、芯止めという剪定技術が有効です。
理想の高さ(2メートル程度など)に達したときに主幹の頂点(芯)を切り止める剪定を毎年行えば、大木化を防げます。
桐は切られても下から新しい枝を出す性質があるので、高さを抑えながら横に広がる樹形にすることができるんです。
- 理想の高さで主幹の頂点を切る
- 毎年継続して行うことが重要
- 大木化を効果的に防げる
- 横に広がる樹形に誘導できる
- 管理しやすいサイズを維持
手間はかかりますが、これなら一般家庭の庭でも十分管理できますよ。
方法3:「ひこばえ(芽)」のうちに処置する
桐は風で飛んできた種から勝手に生えることも多いんです。
予期せぬ場所に生えてしまった場合の対処法も知っておきましょう。
茎が柔らかい1年目までに根こそぎ抜くことで、将来の破壊的な成長を未然に防げます。
見つけたらすぐに対処することが大切。
- 若い芽のうちなら簡単に抜ける
- 1年目までに対処することが重要
- 根こそぎ抜き取る
- 放置すると手に負えなくなる
- 定期的な庭のチェックが必要
小さいうちなら女性でも簡単に抜けるので、見つけ次第すぐに対処してくださいね。
基本情報(性質・種類・栽培難易度)
桐を育てる前に、基本的な性質を理解しておくことが大切です。
知識があれば、適切な管理方法も見えてきますよ。
桐は世界でもトップクラスの成長スピードを持つ落葉高木で、栽培自体は非常に簡単ですが、管理の難易度は高いんです。
この矛盾したような特性が、桐の特徴なんですね。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 性質 | 落葉高木 世界トップクラスの成長速度 |
| 主な種類 | キリ ウスバギリ シナギリ |
| 栽培難易度 | 低(★1/5) 放置でも育つ 管理難易度は高 |
| 好む環境 | 日当たり良好 排水性良い土壌 都市汚染に強い |
| 最終樹高 | 10〜15m |
| 葉のサイズ | 30〜50cm |
日本で一般的な桐の種類
日本で庭木として植えられるのは、主に「キリ」という品種です。
他にも「ウスバギリ」や「シナギリ」といった種類がありますが、基本的な性質は似ています。
どの種類も成長が早く、大きくなる特性は共通しているんですよ。
驚くべき環境適応力
桐は都市の汚染にも強く、かなり過酷な環境でも育ちます。
日当たりが良く、排水性の良い土壌を好みますが、多少条件が悪くても問題なく成長してしまうんです。
この強健さが、逆に管理を難しくしている面もありますね。
- 都市汚染や排気ガスに強い
- 多少の悪条件でも成長する
- 乾燥にも比較的強い
- 病気にもかかりにくい(テングス病を除く)
育てるのは簡単、でも制御するのは難しい。
それが桐の本質です。
庭植えでの育て方と注意点
どうしても庭に地植えしたいという方のために、育て方と注意点をお伝えします。
リスクを理解した上で、適切に管理すれば育てることは可能ですよ。
庭植えする場合は、建物や塀、排水管から最低でも5メートル以上離れた場所に植えることが絶対条件です。
この距離を守らないと、後々大きなトラブルになる可能性が高いんです。
植える場所の選び方
場所選びが最も重要なポイントになります。
建物から5メートル以上というのは、根が建物に到達しないための最低限の距離。
できれば7〜8メートルは離したいところです。
隣家との境界線からも十分な距離を取ってください。
将来的に根が侵入してトラブルになる可能性がありますからね。
植え付けの手順
植え付け自体は難しくありません。
穴を掘って苗を植え、土を戻して水をたっぷり与えるだけ。
ただし、将来の成長を考えて、周囲に十分なスペースを確保することを忘れずに。
水やりの管理
根付いてしまえば、基本的に降雨だけで十分です。
桐は乾燥にも比較的強いので、よほどの日照り続きでない限り、水やりの必要はありません。
ただし、植えてから1年目の夏場は、様子を見ながら水やりをしたほうが安心ですね。
- 建物から最低5m以上離す
- 隣家境界からも十分な距離を確保
- 日当たりの良い場所を選ぶ
- 排水性の良い土壌が理想
- 根付けば降雨のみで十分
- 植え付け1年目は夏場に水やり
建物から十分に離さずに植えてしまうと、排水管が破損するようなリスクも……。
距離の確保は本当に重要です。
鉢植えでの育て方と注意点
私がおすすめするのは、断然鉢植えです。
リスクを最小限に抑えながら、桐の美しさを楽しめますよ。
鉢植えなら根の広がりを物理的に制限できるので、建物への影響や近隣トラブルの心配がありません。
マンション住まいの方でも、ベランダで育てることができるんです。
適切な鉢のサイズ
成長が早いため、苗よりも二回りほど大きい鉢を用意してください。
最初から大きめの鉢を使うことで、頻繁な植え替えを減らせます。
ただし、あまりに大きすぎる鉢は水やりの管理が難しくなるので、バランスが大切ですね。
10号鉢(直径30センチ)くらいから始めるのがおすすめです。
水やりのポイント
鉢植えの場合は、水やりが重要になってきます。
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。
特に夏場は水切れに注意が必要。
成長期は水をどんどん吸い上げるので、朝夕の2回水やりが必要になることもあります。
定期的な植え替え
1〜2年に一度、根詰まりを防ぐために植え替えが必要です。
鉢から抜いてみて、根がぎっしり詰まっていたら植え替えのサイン。
一回り大きな鉢に植え替えるか、根を整理して同じ鉢に植え直します。
- 苗より二回り大きい鉢を用意
- 10号鉢(直径30cm)程度がおすすめ
- 土の表面が乾いたらたっぷり水やり
- 夏場は朝夕2回の水やりも
- 1〜2年に一度の植え替えが必要
- 根詰まりを防ぐことが重要
- 排水性の良い培養土を使用
手間はかかりますが、地植えに比べればずっと管理しやすいですよ。
移動できるのも大きなメリット。
台風のときは安全な場所に移せますからね。
剪定方法(時期やコツ)
桐は「切っても切っても生えてくる」木ですが、花を楽しみたい場合は剪定の時期が重要なんです。
適切な時期とコツを押さえておきましょう。
剪定の適期は落葉期の12月〜2月頃で、この時期なら木へのダメージが最小限になります。
ただし、目的によって剪定の強さを変える必要があるんですよ。
剪定の基本手順
- 枯れた枝や病気の枝を根元から切り落とす
- 込み合った枝を整理して風通しを良くする
- 目的に応じて主幹や枝を切り詰める
- 切り口に癒合剤を塗布する(太い枝の場合)
- 切った枝はすぐに処分する(テングス病予防)
花を優先する場合の剪定
桐は秋には来年の花芽ができています。
そのため、花を楽しみたいなら強い切り戻しは避けなければなりません。
軽く整える程度の剪定にとどめておくのがコツです。
- 秋に翌年の花芽が形成される
- 強剪定は花芽を失う原因に
- 軽く整える程度にとどめる
- 枯れ枝や病気の枝の除去を優先
花を諦めてもいいなら、思い切った剪定が可能です。
サイズ制限を優先する場合の剪定
庭のスペースの都合でサイズを抑えたい場合は、毎年冬に伸びすぎた枝を付け根から落とす「強剪定」を行います。
桐は非常に芽吹く力が強いため、かなり短く切っても翌春には元気に芽を出すんです。
主幹の頂点(芯)を切り止めれば、高さを制限できます。
- 12月〜2月の落葉期に実施
- 伸びすぎた枝を付け根から切る
- 主幹の芯止めで高さを制限
- 強剪定しても翌春には芽吹く
- 毎年継続することが重要
私は花よりもサイズ管理を優先したほうがいいと思います。
大きくなりすぎて手に負えなくなるよりは、花を諦めたほうが現実的ですからね。
庭木として植えるメリット
ここまでリスクばかりお伝えしてきましたが、桐には素晴らしいメリットもたくさんあるんです。
適切に管理できるなら、これほど魅力的な庭木はありません。
鳳凰が宿る木とされ、家族の幸福を願うシンボルツリーとしてこれ以上の格はありません。
実際に育てている方の多くが、その美しさと縁起の良さに満足しているんですよ。
最高の縁起物
何度もお伝えしていますが、桐は縁起の良さでは他の追随を許しません。
皇室の紋章、政府の紋章、500円硬貨。
これだけ格式高い場所で使われている植物は、他にないですよね。
家族の繁栄と幸福を願うシンボルツリーとして、これ以上のものはありません。
美しく気品のある花
5月〜6月頃に咲く淡い紫色の鐘形の花は、本当に美しいんです。
遠くからでも目を引く華やかさがあり、近くで見ると繊細で気品があります。
花が咲いている時期は、近所の人からも「きれいですね」と声をかけられることが多いそうですよ。
夏場の快適な日陰
巨大な葉は日照阻害というデメリットもありますが、裏を返せば夏場に心地よい日陰(緑陰)を作ってくれるということ。
庭にテーブルや椅子を置いて、桐の下で涼むのは最高の贅沢です。
エアコンの効いた室内とは違う、自然な涼しさを感じられますよ。
軽量で良質な木材
桐の木材は非常に軽くて加工しやすく、湿気を調整する性質があります。
だからこそ、高級なタンスや琴に使われてきたんです。
自分の庭で育てた桐でタンスを作るという、昔ながらの風習を実践できるのも魅力ですね。
- 最高の縁起物・シンボルツリー
- 格式高い紋章に使われる品格
- 5〜6月に美しい淡紫色の花が咲く
- 遠くからでも目を引く華やかさ
- 夏場に快適な緑陰を提供
- 自然な涼しさを感じられる
- 良質な木材として利用可能
- 伝統的な風習を実践できる
デメリットを理解して適切に管理できるなら、これほど魅力的な木はありません。
寿命はどのくらいですか?
桐の寿命について気になる方も多いと思います。
実は、桐は「太く短く」生きるタイプの樹木なんです。
一般的には30年〜50年程度と言われており、意外にも短命な木なんですよ。
ケヤキやカシなど他の広葉樹が数百年生きるのに比べると、かなり短いですよね。
成長のピークと衰退
植栽後15年〜20年ほどで成木になり、その頃が最も立派な姿になります。
花もたくさん咲いて、見応えのある時期です。
その後は徐々に成長が緩やかになり、老化していきます。
ただし、成長が緩やかになっても、それなりに大きなサイズは維持されるので注意が必要ですね。
寿命と管理の関係
適切に剪定や管理をしていれば、寿命まで健康に育てることができます。
逆に、放置して病気にかかったり、強風で枝が折れたりすると、寿命を縮める原因になります。
- 平均寿命は30〜50年程度
- 他の広葉樹より短命
- 15〜20年で成木になる
- 成長ピーク後は緩やかに老化
- 適切な管理で寿命まで健康維持
- 病気や損傷は寿命を縮める
一生付き合う木というよりは、一世代で楽しむ木というイメージですね。
それでも30〜50年は十分長い期間だと思います。
不要になった際の駆除や枯らし方
もし大きくなりすぎて手に負えなくなった場合、どうすればいいのか。
これは本当に重要な問題です。
単に切るだけでは不十分で、ひこばえが次々と生えてくるため、根まで完全に枯らす必要があります。
素人が自力で完全駆除するのは、ほぼ不可能と考えてください。
完全駆除の手順
まず地上部を伐採します。
これは電動ノコギリなどがあれば、自分でもできるかもしれません。
ただし、高さが3メートルを超える場合は、危険なので業者に依頼したほうが安全です。
次に、切り株の処理が重要になります。
切り株の断面にドリルで数箇所穴を開け、グリホサート系などの除草剤原液を流し込みます。
雨が入らないようテープで蓋をして、薬剤が根まで浸透するのを待つんです。
別の方法:巻き枯らし
薬剤を使いたくない場合は、「巻き枯らし」という方法もあります。
幹の樹皮を一周ぐるりと剥ぎ取ることで、根に栄養がいかないようにして枯らす方法です。
ただし、時間がかかりますし、完全に枯れるまで何年もかかることもあります。
業者に依頼する場合の費用
3〜5メートル程度の桐であれば、業者依頼で1万5千円〜3万円程度が相場です。
ただし、10メートルを超える大木になると話が変わってきます。
クレーン車等が必要になり、数十万円〜100万円以上かかるケースもあるんです。
周辺に建物や電線があって作業が難しい場合は、さらに高額になる可能性があります。
- 地上部を伐採する
- 切り株にドリルで穴を開ける
- グリホサート系除草剤を注入
- 雨除けのテープで蓋をする
- 巻き枯らしという方法もある
- 3〜5mで1.5〜3万円が相場
- 10m超は数十万〜100万円以上も
- 周辺環境で費用が変動する
テングス病にかかっている場合は、感染枝を根元から切除して処分する必要があります。
放置すると木全体に広がってしまいますからね。
駆除費用のことを考えると、やはり最初から鉢植えにするか、定期的に強剪定してサイズを抑えるのが賢明だと思います。
「桐の木を庭に植えてはいけない」のまとめ
桐の木を庭に植えてはいけないと言われる理由について、詳しく見てきました。
ここで改めて、重要なポイントをおさらいしておきましょう。
桐は縁起が非常に良い木ですが、物理的なリスクをしっかり理解しておく必要があります。
- 驚異的な成長スピードで10〜15メートルの高木になる
- 強力な根が建物の基礎や配管を破損させるリスクがある
- 巨大な葉による日照阻害と大量の落ち葉が負担になる
- 伐採してもひこばえが次々と生え、完全駆除が困難
- テングス病という特有の病気にかかりやすい
- 鉢植えや芯止め剪定でリスクを大幅に軽減できる
- 鳳凰が宿る木として最高の縁起を持つ
- 美しい花と快適な緑陰を楽しめる
- 寿命は30〜50年程度と意外に短命
- 大木になった場合の駆除費用は数十万円以上になることも
「植えてはいけない」という言葉の真意は、「何も考えずに植えると大変なことになる」ということなんです。
決して、縁起が悪いとか、家に災いをもたらすとか、そういう意味ではありません。
適切な知識を持って、リスクを理解し、適切に管理できるなら、桐は素晴らしい庭木になります。
鉢植えで育てるのが最もリスクが少なく、マンション住まいの方でも楽しめる方法ですね。
どうしても地植えしたいなら、建物から5メートル以上離し、毎年しっかり剪定する覚悟が必要です。
あなたの住環境や管理できる時間、労力を考えて、最適な方法を選んでくださいね。

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